-
藤沢店0466-31-0603受付時間 10:00~20:00
-
相模原店042-786-4015受付時間 10:00~20:00
-
幕張新都心店幕張新都心店043-350-3707受付時間 10:00~21:00
-
横浜店045-533-5629受付時間 10:00~20:00
-
池袋東武店03-5953-1011受付時間 10:00~19:00
-
インターネットでの
お見積・ご注文
| 出力電圧 (1kHz, 5cm/sec.) | 4mV |
|---|---|
| チャンネルバランス (1kHz) | 1.5dB |
| チャンネルセパレーション (1kHz) | 20dB |
| チャンネルセパレーション (15kHz) | 10dB |
| 周波数特性 (20Hz-25,000Hz) | ±3dB |
| トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下) | 60μm |
| 水平コンプライアンス | 10μm/mN |
| スタイラスタイプ | Spherical |
| スタイラスチップ半径 | R18μm |
| カンチレバー素材 | アルミニウム |
| 適正針圧 | 4.0g |
| 針圧範囲 | 3.0-5.0g |
| トラッキング角度 | 20° |
| 内部インピーダンス | 610Ω |
| 推奨負荷インピーダンス | 47kΩ |
| コイル線材 | OFC |
| カートリッジシェル素材 | 特殊ファイバー配合の樹脂素材 |
| 自重 | 37g |
| JAN | 5705796240511 |
復活から「新生」へ。21世紀のGT「S」、ここに完成
Ⅰ.SPU史上初、シェル本体とボトムカバーを完全同一素材化
SPU GTX Sは、MC型カートリッジとしては随一の歴史を誇るSPUシリーズの中で史上初めて、Gタイプのヘッドシェル本体とそのボトムカバーを完全に同一の素材としました。これまでのGシェル用ボトムカバーはヘッドシェルと異なる素材を用いており、またその多くが単一素材の樹脂を成型したもので、年代ごとの微細な形状変化を除くとその相違点はカバー色のみでした。長年の慣習でもあるこのボトムカバーは、GシェルとともにSPUを構成するシンボルとして今なお多くのモデルに採用されています。
その唯一の例外は、2018年にオルトフォン創立100周年記念モデルとして限定生産されたThe SPU Centuryのボトムカバーでした。CenturyではSLM(Selective Laser Melting)によるアルミ粉末のレーザー溶融で成形されたGシェル本体と、無垢木材を切削加工したボトムカバーを合わせることで、素材それぞれが持つ共振を互いに活かし、その上で理想的な音色となるよう絶妙にコントロールされた逸品となりました。しかしその一方で、ヘッドシェル本体とボトムカバーを完全に同一素材で構成することもひとつの理想的な方法といえます。
実際にこれと類似した方法を採用しているのがオルトフォンのConcordeシリーズであり、単一素材で構成されたハウジングは癖のない「accuracy(正確)」なサウンドの要となっています。GTXシリーズの元となったSPU GTE 105では、この構成方法を意識した新世代のGT用ヘッドシェルとすべくベース部分とヘッドシェル本体を一体化。旧来の金属製ベースや固定ネジなどのパーツを排除し、ヘッドシェル本体側の素材を均質化しています。これに続く本シリーズでは更なる改良が施され、ヘッドシェル本体のみならずボトムカバー部分にまで特殊ファイバーを配合した樹脂素材を採用することでSPU史上初のシェル・カバー素材の均質化を実現。それと同時にシェルやカバーの更なる高剛性化もあわせて達成しており、「新生」GTに相応しいGシェルがここに具現化されました。
また本シリーズには、アニバーサリーモデルとして開発されたThe SPU Centuryなどとは異なり業務用機器を祖とするサウンドポリシーがあります。そのため、ヘッドシェルに起因する音色の色づけは極力排し、サウンドの「正確さ」を重視しました。GTXのサウンドの要は、愛聴盤そのものと内蔵昇圧トランスです。新規開発されたGシェルとボトムカバーは、本シリーズのサウンドを構成する背骨として極めて重要な役割を担ってはいますが、あくまで「正確さ」を支えるための黒子に徹しています。
Ⅱ.SPUの伝統、丸針と楕円針の2モデルをラインナップ
レコード会社や放送局などのプレイバック・スタンダードとして開発されたSPUは、シリーズ誕生後の早いうちから丸針(Spherical)と楕円針(Elliptical)仕様の2機種で構成され続けており、いわゆるオールド・SPUと称されるSPU G/GEや、これの後継モデルであり現行製品へと連なるSPU Classic G/GEシリーズ、エントリーモデルのSPU #1S/Eなどがこれに該当します。この流れを踏襲したSPU GTXシリーズもまた、これらのモデルから引き継がれた王道のアルミカンチレバーを備え、その先端には丸針か楕円針が取り付けられています。
SPU GTX Sを含む丸針のSPUは、いわゆる「プロ用」のプレイバック・スタンダードとしての性格を最も強く残しており、まさに業務用機器そのものともいえる使い勝手の良さと安定感を誇ります。よって、多少ラフなセッティングでも確実なレコード再生を行うことが可能であり、音楽を聴くことに専念できる針であるとも言えます。また、丸針を使用した本機は音色の太さにも定評があり、いわゆるアナログレコードの醍醐味ともいえる音色を堪能できます。分厚くエネルギッシュなサウンドを望む場合は、このGTX Sをお勧めいたします。
ブランド情報

1918年、デンマークで誕生したオルトフォン。100年の伝統と歴史の中で培ってきた技術と最新テクノロジーを融合して再現されるアナログサウンドは、世界中のファンに愛され続けています。オルトフォンのカートリッジは、レコードに刻まれた音を忠実・正確に再現するだけでなく、音楽の持つ情熱や情景までを描き切ります。






